山中企画だより 2019年6月

  やはり「相撲少年」だった私にとって、トランプ大統領の大相撲観戦は感慨深いものがありました。なんか、「大相撲は日本を代表する文化」というお墨付きをもらったような気分で、トランプさんが「レイワ ワン!」と言ったあたりで、ついウルウルッとしてしまいました。たぶん昔からの相撲ファンの多くも同じ気持ちだったでしょう。

 新聞読むと、批判はたくさん出ていました。いわく、トランプが来たおかげで入場に1時間かかっちゃったとか、数多いSPたちがうっとうしいとか、トランプ入場のために待たされた力士たちがかわいそうとか、あんまりトランプは楽しそうに観戦してなかったとか、安倍とトランプの人気取りに使われただけとか、トランプが最後に握手した相手をNHKは「一般人」と報じてたが、あれは明らかに安倍シンパの右派有名文化人だったとか・・・・。よくもまあ、こんなにアラさがしして書き立てるな、という感じでした。数日前にも、たぶん、トランプが登場したらブーイングがなりやまないだろうし、座布団が飛ぶのは必至だろう、との予測記事もありました。

 現実は、あの通り。「熱烈歓迎」でした。立ってスマホ撮影して、なかなか座らないいささかミーハー的な観客の多さはやや気になったものの、みんな、アメリカ大統領が相撲を見に来てくれたのを心底喜んでいるのは伝わりました。

 残念なのは、千秋楽の朝乃山の一番がショボかったこと。せっかくアメリカ大統領と日本の首相からお祝いしてもらえるんだから、ちゃんと勝てよ!

 トランプ訪日の話題を超えて、今、話題の中心となっているのが「ひきこもり」。多くは語りませんが、ここ数日、中高年のひきこもりに関連した事件が立て続けに起きています。若年層のひきこもりと大きくちがうのが、そうなった主たる原因が「リストラ」や「退職」だったこと。一度は社会に出たものの、なんらかの挫折をして、再び社会に出る機会を逸してしまったケースが多いわけですね。

 厳しい時代になったな、とつくづく思います。私は当年取って64歳ですが、高校、大学の同級生を見渡せば、とりあえずそこそこ名のある企業に入った連中は、出向や転籍はあるものの、半分以上は定年まで同じ会社にいます。でも50代から下は、こういう「終身雇用」は一気に崩壊していってるんですね。しかも、日本の場合、新卒でないと、なかなか「いい会社」には入れない。再チャレンジもハードルが高すぎる。

 35年ほど前、私は半年ほどアジア各地をブラブラとビンボー旅行したことがあったのですが、安宿で一緒になった欧米のバッグパッカーに、「国に戻ったら、どうするんだ?」と聞くと、「サラリーマンになるよ。たぶん新しい会社はすぐ見つかる」という答えが多かったです。要するに1年2年ブラブラしても、別にハンデにはならない土壌があるんですね。日本もそうなったらと思いつつ、たぶん難しいとも感じました。35年経った今も、難しいままです。こりゃ「ひきこもり」は増える一方かも。

  てなことで、このメールは、私、山中企画の山中伊知郎とここ数年の間で名刺交換をさせていただいた方、私どものライブなどに来ていただいた方、昔からの知り合いの方などにお送りしています。 この「山中企画だより」の趣旨は、要するに、ウチの事務所は、最近、こんな活動をしていますのでよろしく、という、いわば近況報告のメールです。もしよろしければ、ご一読ください。もう送らないでくれ、ということでしたらご一報ください。

『タブレット純のGS(グループ・サウンズ)聖地巡礼』、現在、取材中!

 山中企画では、すでに『最後のGSといわれた男』『GS第三世代50年後の逆襲』と2冊のGS(グループ・サウンズ)本を作っています。

 GS真っ盛りの1960年代後半、中学生であった私ですが、当時はまったくGS、というより音楽自体に興味なし。大鵬・柏戸の柏鵬時代から玉の海・北の富士の北玉時代に移る最中の相撲に夢中の「相撲少年」でありました。

 それが急にGSに興味を持ちだしたのは、知り合いの方から元オリーブの木村武美(マミー)さんを紹介された2年前のこと。半年後には、その木村さんの『最後のGSといわれた男』を出すわけですが、その過程でGSの歴史を調べているうちに、俄然、面白味を感じていくのですね。

 何と、あれだけ大爆発したGSブームというのも、実質的に期間はたったの2〜3年。ビートルズが来日した1966年から1967年くらいまでが上昇期で、1968年にはピークが来て、1970年にはほぼ引き潮になって、多くのグループは解散してるのです。

 まさしく派手に咲いて、パッと散った「音楽界の打ち上げ花火」。フォークやロックのようにジャンルとして定着もせず、一瞬の「時代のあだ花」として消えて行ったあたりにかえってノスタルジーをそそられ、心惹かれたのです。

 で、今、3冊目を出すべく準備しております。

 著者は、歌手、お笑い芸人であるとともに昭和歌謡とGSにはムチャクチャ詳しいタブレット純さん。以前から、私が主催している『ちょっと昭和なヤングたち』にも出演いただいている縁で、ちょくちょくお会いしていました。GSの、あのメンバーの誰々はどこに移った、とか、内部にいても忘れているような情報を詳しく知っています。

 タイトルは『タブレット純のGS(グループ・サウンズ)聖地巡礼』。つまり彼にGSゆかりの地を回ってもらう内容で、もう私も彼と一緒にあちこち回りました。

 たとえば新宿ならACB会館からかつてのサンダーバート、のっぽ。池袋ならかつてのACBやドラム。横浜だとゴールデンカップや横浜ACBやプリンスとか。つい先日は、GSがよくショーをやった東京サマーランドにも行きました。5月には大阪のナンバ一番、京都の田園はもちろん、無名時代のタイガースが一緒に住んでいたという、大阪・西成の「明月荘」というアパート跡地にも行ってきました。ほんの一カ月くらい前に取り壊されたそうで、タッチの差でした。

 9月5日に出版記念ライブを行うつもりで、それまでに完成させます。

5月も、あちこちへ動く

 5月も、4月に引き続き、取材や本の販売であちこち動き回りました。

 12日には、佐賀県の武雄温泉に取材で行きました。そこで医院を開業する医師・清水正彦先生の本を作る予定なのです。また、翌13日には、そのまま電車で長崎・諫早まで行き、いつもお世話になっている「腸のオーソリティ」田中保郎先生のご自宅にもうかがいました。

 25日は仙台でした。4月、オリーブのマミーさんの本をイベントで売りに行ったのですが、やや売れ行きが鈍かったので、そのリベンジマッチでした。今回は、前よりもまずまず売れました。

で、26日27日は大阪でタブレット純さんと「GS聖地巡礼」でした。大阪、京都と回って、あわただしいが、楽しかったですね。

アサヒ芸能にて「原価」のコラム、好評連載中!

以前からあの「週刊アサヒ芸能」で、「あなたの知らない「原価」の世界」というコラム連載を始めた話はいたしました。

 つまりは、いろんな商品、サービスなどの原価を取材してまとめる、という内容で、第一回が、ちょうど年末年始号だったのもあって「カレンダー」、第二回が「高級腕時計」、以下「コンビニ商品」「アダルトビデオ」「犬の手術代」「回転寿司」「化粧水」「温泉旅館」「翻訳本」「TVアニメ」「ビジネスセミナー」「ラーメン」「デリヘル」「パチンコ」「タクシー」「日本酒」「葬式」「結婚式」「ゲーム」「ソープランド」「CD」などが続き、連載もそろそろ半年になろうとしています。

 おかげで今、いろいろな業種の現場にいらっしゃる方に会う機会が増え、興味深い話もたっぷり聞かされます。いい仕事に出会えて、アサヒ芸能編集部の皆さまにも、感謝感謝です。

 記事もお読みいただきたいのとともに、「私なら、あの商品の原価を語れる」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお声掛けください。すぐにインタビューにうかがいます。もちろん名前は出しません。

『ちょっと昭和なヤングたち78』は、7月10日!  さらに80回スペシャルの予定も!

 恒例のお笑いライブ『ちょっと昭和なヤングたち78』は、次は7月10日(水)です。場所は上野広小路亭で午後6時半開演。MCはもちろんイワイガワ。ゲストはまだ未定です。で、そのあとの予定ですが、79回目は9月30日(月)にいつも通り上野広小路亭で行い、80回目はスペシャルにして11月6日(水)に北とぴあ・ペガサスホールで行うことにしました。

 内容は、相変わらず「古くて新しい」昭和っぽいお笑い。令和になっても、やってることは変わりません。

とにかく今後とも、いろいろよろしくお願いします。